貴金属買取 大阪からの重大な予告!


 ギャレーは専門のメーカーが製作している。
エアラインはそれぞれに、気に入ったメー力1のギャレーを選択して装備することができるのだ。
いかにコンパクトに、しかも機能的にシステムをまとめ上げるかが、メーカーの腕の見せ所。
この点て、日本人が得意な技術と工夫が発揮できる分野といえる。
事実、日本のメーカーが世界をほぼ席巻しているのだ。
 わが国の㈱ジャムコは、世界を代表するメーカーで、世界で生産される旅客機用ギャレーにおけるシェア約三〇パーセントを占めている。
N、J、英国航空、Y航空、シンガポール航空など、世界九〇社以上のエアラインが、ジャムコ製を使っており、機種でいうと、ボーイング、旧ダグラス、土アバス製の全機種の他、英国BAEシステムズのBAe146、オランダのフォッカーF50、F100などが、ジャムコ製ギャレーだ。
同社は世界から「ギャレーのJAMCO」と高い評価を得ている。
まさに世界を席巻したギャレーだ。
二〇〇三年四月には、ボーイング社から「ボーイングーサプライヤー・オブーザーイヤー賞」を贈られている。
 ギャレーの調理ユニットの下段には、トレーにセットされた機内食(三〇人分程度)を収納した、車輪付きのサービスカートが数台はめ込まれている。
機内への搭載は、このサービスカートごと行われ、ギャレーで調理したあとは、そのままキャビンでのサービスに使われるようになっている。
この車輪付きカートは、ワイドボディージェットの就航によって、短時間で機内に搭載し、大量の乗客に迅速にサービスする必要から、スタンダードの装備になったものだ。
 クラス別ギャレーの数 国内線など短距離のルートでは、ドリンクにお菓子やスナックをサービスするのがせいぜいだから、ギャレーも小型の簡単なシステムで充分だ。
キャビンの前後に各一か所配置されるのが普通。
シャンポージェットでも四か所で足りる。
 しかし、国際線の長距離ルートではそうはいかない。
乗客一人当たり一食半の食事と飲み85物が最低必要だから、多機能のギャレー・システムが要求される。
その数も二か所程度ではとても足りず、大型機では八か所(他にバーコーナー用など二か所)程度装備しているのが普通だ。
 では、ここでギャレーの数と配置について見てみよう。
Jの国際線用ジャンボ、ボーイング7471400、このうち最も豪華なファーストを備え、プレミアムーエコノミークラスもある四クラス三二三席配置のキャビンで見ると、まず豪華ファーストクラスーキャビンには大小四か所(これは特別)と、ビジネスとの境目に一か所、ビジネスーキャビン中央に四か所とバーコーナー。
エコノミー・キャビンには中央あたりに四か所、さらにアッパーデッキ(二階席)のビジネスーキャビンの最後部に、大きなコの字形のギャレーと、別にもう一か所。
計一五か所に大小のギャレーを備えている(別にバー一か所)。
 三クラス三一九席配置のB7471400では、ファーストに一か所とバーコーナー、ビジネスとの境目に一か所、ビジネスーキャビンの中央に四か所と大きなバーコーナー、エコノミー・キャビンの真ん中に四か所、アッパーデッキのビジネス最後部に、コの字形の大きなギャレーが一か所、計一一か所とバーが二か所がある。
 二二三席配置のボーイング777-200ERでは、ファーストーキャビンに四か所、ビジネスーキャビン前方に二か所とバーコーナー、エコノミー・キャビンには、中央に一か所、最後尾に三か所、計一〇か所にギャレーが設けられている。
(2)消えた愉しみ 乗客に煙草を配っていた時代 食事が終わると、つい煙草を一服したくなるのがスモーカーの常だ。
しかし一九八〇年代以来じわじわと広がってきた嫌煙権が、今やすっかり定着し、空の旅も全便・全席禁煙がスタンダードになった。
 キャビンにバーを兼ねたスモーキングーコーナーを設けていた国際線最後の牙城、エールーフランスも、ついに二〇〇一年に禁煙フライトになってしまった。
筆者にとっては、二〇〇〇年にパリヘ行ったのが最後のスモーキングーフライトである。
 もっとも、草創期の旅客機は絶対禁煙だった。
ただし、これは燃料への引火を恐れたのと、87キャビンが空調されていなかったこと、シートや床のカーペットに不燃性の素材が開発されていなかったことなどが理由である。
もちろん安全を考えてのことだ。
 そのころ、飛行中に客席で煙草を吸った乗客に、罰金が科せられたという記録が残っている。
一九三六年三月一七日、インペリアル航空のパリ~ロンドン線、パントリー・ページHP42「ヘラクリーズ」号がロンドンークロイドン空港到着後、ある乗客が機内での喫煙を理由に罰金一〇ポンドを徴収されたというものだ。
ただし、この英国初(おそらく世界初)の。
空の犯罪者”の名前は伝えられていない。
 ちなみにHP42は、何度も登場するが、複葉四発の豪華旅客機で初飛行は一九三〇年。
三八人乗りと二四人乗りの二つの型があり、それぞれ四機ずつ作られた。
ハンニバル、ヘイドリアン、ヘラクリーズ、ヘレナといった具合に、すべてHのイニシャルではじまる神話の英雄や、王、王妃の名前が愛称として付けられた。
プルマン(豪華列車)のような豪華なキャビンには、化粧室とギャレーを備えており、古き良き時代の旅客機だった。
 アガサークリスティに、『雲をつかむ死』という作品がある。
定期旅客機という空飛ぶ密室で起こった殺人事件を、乗り合わせていた探偵、エルキュールーポアロが解決するというストーリーだ。
このミステリに登場する、ユニヴァーサル航空88H章 機内サービスを愉しむのプロミシュース号というのが、どうやらインペリアル航空のHP42をモデルにしているようだ。
この作品には、乗客のホーバリ伯爵夫人と貴族令嬢のヴェネチアーカー嬢が煙草を吸おうとして、「恐れ入りますが、煙草は禁じられております」とスチュワードにたしなめられるシーンがある。
また、機内で食事をするシーンが出てくるが、スチュワードが請求書を片手に食事代を集めて回っており、機内食は有料だったようだ。
 閑話休題。
機内の喫煙で罰金という歴史的事実もあるが、一九三〇年代当時は喫煙可が普通。
というより、煙草は空の旅の必需品でもあって、かつては機内サービスの一環だった。
ボーイング247機内でラッキー・ストライクを客に勧めるスチュワーデス(1930年代)空の旅における楽しみのひとつでもあったのだ。
 当時の旅客機は、ボーイング80もフォードートライモーターも、キャビンの窓が開いたから、空調がなくても喫煙はOKたった。
ただし匂いのきつい葉巻とパイプ煙草は禁止だったようだ(この伝統はずっと続いた)。
初期のスチュワーデスが、火のついた煙草を89窓から捨てないよう乗客を見張っていたのは、前にお話ししたとおりだ。
 ごく初期のスチュワーデスのひとりで、EAT(イースタンーエアートランスポート)に一九三一年から乗務したトルディープラクニーは、その回想の中で、キャビンーサービスは、まずチューインガムと煙草を乗客に配ることからはじまったといっている。
ラッキー・ストライク(my favorite)とチェスターフィールドが、乗客に人気の煙草の銘柄だったという。



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